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12.02.01
正しく活用していますか? おくすり手帳。
体調がすぐれない時やケガをした時などにお世話になるのが薬。治療や症状改善を目的とし、内服薬や外用薬などさまざまな種類があり、街の薬局や薬店で買えるものもあればお医者さんに処方されるものもあります。健康的な暮らしを支えてくれる薬ではありますが、正しい使い方をしないと副作用が起き、健康被害に遭ってしまうこともあります。
そこで登場したのが「おくすり手帳」です。もともとは一部の医療機関や薬局が独自のサービスとして行っていたものですが、2000年から国が導入・推進をスタートしました。
おくすり手帳とは、処方された薬の名称や服用量、飲む回数などが記録された、いわゆる薬録とよばれる手帳のこと。たとえば、初診で既往歴(これまでにかかった病気)や現在治療中の病気について聞かれた時「〇〇の持病があって、白くて丸い薬をずっと飲んでいます」という返答では、どの薬をどのくらいの期間服用しているかが不明瞭です。そんな時おくすり手帳があれば、何という名の薬をどの期間服用しているかがわかるため、医療者側・患者側双方にとって非常に有益な情報となり得ます。また、重複した処方を避けることができ、飲み合わせの悪い医薬品の処方を防ぐ役割も果たします。初めてのお医者さんにかかる時や、複数のお医者さんに通う人は、診察時に見せることを習慣づけましょう。
さらに医薬品の副作用歴やアレルギーなどについても記載しておけば、災害や旅行先などで救急にかかる時にも、薬の処方という側面だけでなく的確に医療情報を伝えることが可能です。
また、ドラッグストアなどで購入した市販薬やサプリメントもおくすり手帳に記入することをお勧めします。薬の名称と症状を書き込んでおけば、お医者さんや薬剤師の判断をサポートできます。
手帳は調剤薬局で無料で入手できるため、人によっては数冊を病院ごとに使い分けているという事例もあるのですが、これでは他の医療機関で処方された薬がわからず、情報が一本化されないため、本末転倒です。必ず1冊にまとめておくことが重要です。
参考 :
政府広報オンライン http://www.gov-online.go.jp/
日本製薬工業協会 http://www.jpma.or.jp/
東京都薬剤師会 http://www.toyaku.or.jp/
横浜市立大学附属病院 薬剤部 http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~pharm/
エーザイ株式会社 http://www.eisai.co.jp/
自分にできるボランティア
自分にできることを考え、行動するきっかけとなった、1995年の阪神・淡路大震災。この年はボランティア元年という言葉を生み出し、人々の心に助け合いの精神をもたらしたとされています。以来、大災害時にボランティアが駆けつけるスタイルが確立、行政などとは違うサポートは大きな力になっています。しかしその反面、「ボランティア=災害ボランティア」という意識が浸透したのも事実で、災害以外のボランティアの必要性を感じにくい弊害も出ています。
ボランティアの語源は「意志」「善意」の意味をもつラテン語の ≪VOLUNTAS≫ といわれています。年齢や職業にかかわらず、時間の余裕・生活スタイルなどに合わせて参加できる運動ですが、そこには自分の意志で始めたことによる責任が伴います。当然ながら、金銭や物品のやりとりのない「無償性・無給性」ですが、ともに支え合い、学び合いながら力を合わせて行うことで得るものも多く、いうなれば「精神的な報酬」といったところでしょうか。その意味合いからもボランティアは、ふだんの生活の中で「自分ができることを行う」のが基本。つまり、災害に対する活動だけがボランティアの道ではありません。
たとえば、登下校中の子どもを見守る、高齢者や外国人への支援、花や植樹の管理・里山保全やビーチ清掃などの環境整備、図書館での本の整理、少年野球チームのお手伝い、そして最近は病院内での案内など医療保健面にもボランティアが活躍しています。さらにNPO法人や施設に物品を寄贈することもボランティアです。
今何が求められているのか、そして自分に何ができるのか迷った時は、生涯学習情報センターや各市町村の問い合わせ先窓口、NPO法人などに問い合わせてみるのもひとつの方法です。インターネット上でもボランティア募集の情報は得られます。
活動中は、思い込みだけで行動せず、相手の立場を尊重するようにしましょう。ルールやマナーを守ることも重要です。自分ができることを無理なく無理せずコツコツと。そこで生まれる出会いや学びは大きな糧になることでしょう。
参考 :
Yahoo!ボランティア http://volunteer.yahoo.co.jp/
社会福祉法人 大阪ボランティア協会 http://www.osakavol.org/
KVネット http://www.kvnet.jp/
神奈川県生涯学習情報システム http://www.planet.pref.kanagawa.jp/
東京ボランティア・市民活動センター http://www.tvac.or.jp/
NHKボランティアネット http://www.nhk.or.jp/nhkvnet/
苦いカカオが甘いチョコになるまで。
デパートやスーパーにさまざまなチョコレートに目移りしながら品定めも楽しい季節、チョコレートの原料の話題をお届けします。
チョコレートの原料がカカオ豆だということはご存じでしょう。原産地は中米から南米の北部です。このあたりのインカやマヤ、アステカなど古代メキシコ文明の人々はカカオ豆にチリペッパーやバニラを入れて飲んでいたとされ、貨幣代わりに使われるほどの貴重品だったと伝えられています。その価値はカカオ豆10粒でウサギ1羽と交換できるほどでした。この飲み物は「ショコラトル」(苦い水という意味)と呼ばれ苦味の強い飲料でしたが、王族や貴族たちだけに許された贅沢品でした。やがてカカオ豆はスペインにわたり、ヨーロッパ全土に広がりました。そこで甘い飲み物のスタイルが確立されます。
飲み物だったチョコレートが「食べ物」になったのは1828年、オランダ人のバン・ホーテンの発明でした。彼はカカオ豆から脂肪分を分離することに成功、現在のココアが誕生します。それがきっかけで固形の「食べるチョコレート」も生まれたのです。
日本におけるチョコレートの歴史で最も古いのは、1617(元和3)年に伊達政宗の家臣である支倉常長がメキシコへ立ち寄った時、チョコレートを飲んだという説です。1867(慶応3)年になると幕府代表としてパリ万博を訪れていた15代将軍徳川慶喜の弟の徳川昭武が「朝8時、ココアを飲んだ」と日記に記しています。また、1873(明治6)年には、岩倉具視や大久保利通、津田梅子らもフランスのチョコレート工場を訪問し、チョコレートを味わった記録が残されています。1909(明治42)年には森永が国産初の板チョコを発売しています。
さてチョコレートと言えば、子どもから大人まで愛される甘いお菓子の代表格。ところがカカオ豆に脳や健康によいとされるポリフェノールが豊富に含まれていることがわかってからは、各メーカーがこぞってカカオ高配合の商品を発売しています。食べてみると驚くほどの苦味です。その苦味や酸味こそがカカオの特徴であり、「苦い水」と呼ばれたルーツなのです。
今年のバレンタインデー、宝石のように美しく甘いチョコレートもよいですが、体によいカカオ高配合の力強いおいしさを贈ったり味わったりしてみてはいかがですか。
参考 :
日本チョコレート・ココア協会 http://www.chocolate-cocoa.com/
森永製菓株式会社 http://www.morinaga.co.jp/
農林水産省 http://www.maff.go.jp/
教育出版株式会社 http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/
株式会社ピーコックストア http://www.peacock.co.jp/
ジャン=ポール・エヴァン http://www.jph-japon.co.jp/
「しょうが入り食品」、カラダも市場もホクホクです。
昔から、代謝を促し、カラダの内側から温めてくれる生薬の一つとして知られる「しょうが」。最近では、健康食材としての人気が上昇し、冷え症に悩む女性を中心に“しょうがブーム”と言えるほどの注目を集めています。節電による寒さ対策への関心の高まりも需要に拍車をかけ、食品メーカー各社はこぞって「しょうが」を使った商品の開発に積極的です。
「しょうが」ブームの火付け役となったのは、2007年、永谷園から発売された「『冷え知らず』さんの生姜シリーズ」でした。カップスープやホット飲料を中心に展開中ですが、このヒット商品とコラボして、昨年11月、3社から新商品が相次いで発売されるという珍しい現象が起きました。エースコックから「『冷え知らず』さんの生姜あんかけそば」、サントリーから「『冷え知らず』さんの生姜ゆず酒」、そしてしょうが漬け売上げトップの岩下食品からは「『冷え知らず』さんの生姜入りキムチ」といった具合いです。
「しょうが」入りのお酒としては、合同酒精から「ラ・ジンジャー」というリキュールが発売されています。
また、「しょうが」入り飲料では、キリンビバレッジが焙煎大麦とハト麦、とうもろこしなどにしょうがを加えたブレンド茶「ぽっぽ茶」を、健康茶の新ブランド「からだ想い茶」シリーズの第一弾として昨年11月に発売。
花王は、看板である機能性飲料「ヘルシアウォーター」シリーズに、「ゆず&ジンジャー」が加わりました。
アサヒ飲料からは、シャンソン化粧品と共同で開発した「ダイエットブレンド十六茶」を発売。しょうがなど、和漢16素材を配合した女性のカラダにうれしい茶飲料です。
ちょっと意外なところでは、カルピスが、しょうが汁にはちみつを加えた希釈タイプの「しょうが湯 はちみつ仕立て」で、「しょうが飲料」市場に参入しました。
その他、日清オイリオグループが、発芽玄米飲料「米姫(まいひめ)しょうが入り」を通販限定での販売を始めたり、タカナシ乳業が、はちみつとしょうがエキスを加えた「LGGはちみつ生姜ヨーグルト」を投入するなど、食品メーカーにとって、いまや「しょうが」は引っ張りだこの人気食材となっています。現代人のためによみがえった、古くて新しい「しょうが」の魅力、再発見といったところでしょうか。節電の冬に、思わぬ“ぬくもり市場”が広がっていたようです。
参考 :
エースコック http://www.acecook.co.jp/
サントリー酒類 http://www.suntory.co.jp/
岩下食品 http://www.iwashita.co.jp/
オエノングループ(合同酒精) http://www.oenon.jp/
キリンビバレッジ http://www.beverage.co.jp/
花王 http://www.kao.com/jp/
アサヒ飲料 http://www.asahiinryo.co.jp/
カルピス http://www.calpis.co.jp/
日清オイリオグループ http://www.nisshin-oillio.com/
タカナシ乳業 http://www.takanashi-milk.co.jp/
朝日新聞(2011年11月8日付) 日経産業新聞(2011年11月15日付)
朝食やデザートにいかがですか? 「自動販売機」で、生のフルーツを。
日本にやって来た海外からの旅行者が、まず最初に“感動”するのは、街のいたるところで目にする自動販売機の数と種類だと言います。飲み物や食べ物はもとより、ネクタイ、生花といった非食品系、そして証明写真やデジタルカメラプリントなどのサービス・情報関連の自販機まで含めると、その台数、種類の多さで、まさに日本は“自販機天国”。
そんな自販機に、“珍種”といっては失礼ですが、意表をつくような自販機が2種類出現して話題を集めています。
その一つはバナナ専用の自販機。日本で初めてです。手がけたのはドールで、1号機は2010年6月、東京・渋谷駅に直結するビルの地下に。2号機は同月、東京・稲城市のスポーツクラブNAS若葉台店に設置されました。
1台の販売機には128本のバナナが収納され、温度はバナナの保管に最適な13℃に設定。週3回、商品を総入れ替えして新鮮さを保ちます。柔らかくデリケートなバナナを傷つけることなく提供するため、庫内でのバナナの移動はベルトコンベアで送り出し、取り出し口にはウレタンやエアーキャップなど4種類の衝撃吸収材を重ねたスポンジを敷いて優しく受け止められるように工夫されています。1本130円、1房390円。自販機のそばには専用のゴミ箱が用意されており、その場で食べたい人にも対応しています。2011年には、初めて地下鉄駅構内にも設置(丸ノ内線東京駅)。現在、東京の大手商社オフィス内、福岡・天神駅など、計5台※が設置されています。
もう一つは、昨年、丸ノ内線霞ヶ関駅構内に登場したカットりんご専用の自販機です。こちらも日本初となります。青森産の小玉りんご約半分が数切れにカットされた状態でパッケージされ、価格は190円。皮つき・皮なしが選べます。手がけたのは、青果物の専門商社「エム・ヴイ・エム商事」。生のりんごを自販機で提供するに当たって最大の難関は、酸化による変色でした。そこで、ビタミンCなどを使用した独自の変色防止技術によってりんごの表面に膜を張り、リンゴポリフェノールの酸化を防いで鮮度と水気の長期間維持を可能にしました。その結果、加工日から11日間という賞味期限を実現しています。現在、札幌の大手スーパー、大阪の近鉄線駅構内など、設置台数は7台※で全国に広がりつつあります。学校や会社の食堂、病院、ホテル、イベント会場など、“24時間営業”のメリットを活かしてビジネスマンやOLだけでなく、幅広い層にウケそうな「フルーツ自販機」。新たな需要の喚起もさることながら、「ドール」の自販機のように、ブランドの広告・宣伝にも一役かいそうです。
※設置台数は2011年11月現在のものです。
参考 :
ドール http://www.dole.co.jp/
エム・ヴイ・エム商事 http://www.mvm.co.jp/
日経MJ(2011年11月28日付)
グツグツ煮込んで膨らみました。好調キープの「鍋つゆ(スープ)」市場。
ひとつの鍋を家族みんなが囲んで食べるという、一家団欒の象徴的メニューの鍋料理。用意するのも簡単で安上がり、野菜もたくさん摂ることができてヘルシーと、内食化傾向が進むにつれて食卓に登場する頻度もますます高まります。加えて、大震災の影響で家族の絆の大切さを再認識するといった、メンタルな要因も鍋人気の背景にあるようです。
水炊き、ちゃんこ、もつ、キムチ、カレーといった“定番”の「鍋つゆ」の他に、様々な“変わり鍋”用のスープが登場しています。
カゴメは、「甘熟トマト鍋」と「イタリアントマト鍋」の2種を昨年発売。
エバラ食品工業から同時期に発売されたのは、「ラーメンスープ鍋の素」。とんこつしょうゆ味、みそバター味、ちゃんぽん味の3アイテムで、商品コンセプトは、“山盛り野菜をおいしく食べられる濃厚なスープ”。
女性ユーザーを意識した商品づくりでヘルシー訴求に磨きをかけるのは、キッコーマン。昨夏に発売された「チーズ豆乳鍋スープ」は、2種類のチーズを使ったクリーミーな味わいで、シメにはごはんを入れてチーズリゾットとしても楽しめます。
同様に、白菜、キャベツなど、特定の野菜に焦点を当ててヘルシーをアピールするのは、モランボンの「菜の匠」シリーズ。地鶏と鴨のダシの旨みが際立つ「ねぎ鍋用スープ」と野菜をしゃぶしゃぶしながら食べる新しい洋風鍋「サラダフォンデュ鍋スープ」の2品が加わりました。
韓流グルメの「鍋つゆ」もトレンドです。
最大手のダイショーは、韓国の鍋料理“スンドゥブ・チゲ”が家庭で簡単に作れる「鍋つゆ」を発売。赤唐辛子の入った「赤いスンドゥブ」と唐辛子抜きの鶏ガラスープ「白いスンドゥブ」で、豆腐と卵を加えるだけで韓国風豆腐鍋が味わえます。
2000年以降、右肩上がりの成長をみせ、ここ10年たらずで2倍強にまで拡大した「鍋つゆ市場」。近頃では、寒い季節ばかりか“夏の鍋”の需要も高まり、ますます絶好調。今後はどんな“変わり鍋”のつゆが出現して、私たちを美味しく盛り上げてくれることでしょう。
参考 :
カゴメ http://www.kagome.co.jp/
エバラ食品工業 http://www.ebarafoods.com/
キッコーマン http://www.kikkoman.co.jp/
モランボン http://www.moranbong.co.jp/
ダイショー http://www.daisho.co.jp/
日経産業新聞(2011年11月21日付) 朝日新聞(2011年12月3日付)
そこで登場したのが「おくすり手帳」です。もともとは一部の医療機関や薬局が独自のサービスとして行っていたものですが、2000年から国が導入・推進をスタートしました。
おくすり手帳とは、処方された薬の名称や服用量、飲む回数などが記録された、いわゆる薬録とよばれる手帳のこと。たとえば、初診で既往歴(これまでにかかった病気)や現在治療中の病気について聞かれた時「〇〇の持病があって、白くて丸い薬をずっと飲んでいます」という返答では、どの薬をどのくらいの期間服用しているかが不明瞭です。そんな時おくすり手帳があれば、何という名の薬をどの期間服用しているかがわかるため、医療者側・患者側双方にとって非常に有益な情報となり得ます。また、重複した処方を避けることができ、飲み合わせの悪い医薬品の処方を防ぐ役割も果たします。初めてのお医者さんにかかる時や、複数のお医者さんに通う人は、診察時に見せることを習慣づけましょう。
さらに医薬品の副作用歴やアレルギーなどについても記載しておけば、災害や旅行先などで救急にかかる時にも、薬の処方という側面だけでなく的確に医療情報を伝えることが可能です。
また、ドラッグストアなどで購入した市販薬やサプリメントもおくすり手帳に記入することをお勧めします。薬の名称と症状を書き込んでおけば、お医者さんや薬剤師の判断をサポートできます。
手帳は調剤薬局で無料で入手できるため、人によっては数冊を病院ごとに使い分けているという事例もあるのですが、これでは他の医療機関で処方された薬がわからず、情報が一本化されないため、本末転倒です。必ず1冊にまとめておくことが重要です。
参考 :
政府広報オンライン http://www.gov-online.go.jp/
日本製薬工業協会 http://www.jpma.or.jp/
東京都薬剤師会 http://www.toyaku.or.jp/
横浜市立大学附属病院 薬剤部 http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~pharm/
エーザイ株式会社 http://www.eisai.co.jp/
自分にできるボランティア
自分にできることを考え、行動するきっかけとなった、1995年の阪神・淡路大震災。この年はボランティア元年という言葉を生み出し、人々の心に助け合いの精神をもたらしたとされています。以来、大災害時にボランティアが駆けつけるスタイルが確立、行政などとは違うサポートは大きな力になっています。しかしその反面、「ボランティア=災害ボランティア」という意識が浸透したのも事実で、災害以外のボランティアの必要性を感じにくい弊害も出ています。
ボランティアの語源は「意志」「善意」の意味をもつラテン語の ≪VOLUNTAS≫ といわれています。年齢や職業にかかわらず、時間の余裕・生活スタイルなどに合わせて参加できる運動ですが、そこには自分の意志で始めたことによる責任が伴います。当然ながら、金銭や物品のやりとりのない「無償性・無給性」ですが、ともに支え合い、学び合いながら力を合わせて行うことで得るものも多く、いうなれば「精神的な報酬」といったところでしょうか。その意味合いからもボランティアは、ふだんの生活の中で「自分ができることを行う」のが基本。つまり、災害に対する活動だけがボランティアの道ではありません。
たとえば、登下校中の子どもを見守る、高齢者や外国人への支援、花や植樹の管理・里山保全やビーチ清掃などの環境整備、図書館での本の整理、少年野球チームのお手伝い、そして最近は病院内での案内など医療保健面にもボランティアが活躍しています。さらにNPO法人や施設に物品を寄贈することもボランティアです。
今何が求められているのか、そして自分に何ができるのか迷った時は、生涯学習情報センターや各市町村の問い合わせ先窓口、NPO法人などに問い合わせてみるのもひとつの方法です。インターネット上でもボランティア募集の情報は得られます。
活動中は、思い込みだけで行動せず、相手の立場を尊重するようにしましょう。ルールやマナーを守ることも重要です。自分ができることを無理なく無理せずコツコツと。そこで生まれる出会いや学びは大きな糧になることでしょう。
参考 :
Yahoo!ボランティア http://volunteer.yahoo.co.jp/
社会福祉法人 大阪ボランティア協会 http://www.osakavol.org/
KVネット http://www.kvnet.jp/
神奈川県生涯学習情報システム http://www.planet.pref.kanagawa.jp/
東京ボランティア・市民活動センター http://www.tvac.or.jp/
NHKボランティアネット http://www.nhk.or.jp/nhkvnet/
苦いカカオが甘いチョコになるまで。
デパートやスーパーにさまざまなチョコレートに目移りしながら品定めも楽しい季節、チョコレートの原料の話題をお届けします。
チョコレートの原料がカカオ豆だということはご存じでしょう。原産地は中米から南米の北部です。このあたりのインカやマヤ、アステカなど古代メキシコ文明の人々はカカオ豆にチリペッパーやバニラを入れて飲んでいたとされ、貨幣代わりに使われるほどの貴重品だったと伝えられています。その価値はカカオ豆10粒でウサギ1羽と交換できるほどでした。この飲み物は「ショコラトル」(苦い水という意味)と呼ばれ苦味の強い飲料でしたが、王族や貴族たちだけに許された贅沢品でした。やがてカカオ豆はスペインにわたり、ヨーロッパ全土に広がりました。そこで甘い飲み物のスタイルが確立されます。
飲み物だったチョコレートが「食べ物」になったのは1828年、オランダ人のバン・ホーテンの発明でした。彼はカカオ豆から脂肪分を分離することに成功、現在のココアが誕生します。それがきっかけで固形の「食べるチョコレート」も生まれたのです。
日本におけるチョコレートの歴史で最も古いのは、1617(元和3)年に伊達政宗の家臣である支倉常長がメキシコへ立ち寄った時、チョコレートを飲んだという説です。1867(慶応3)年になると幕府代表としてパリ万博を訪れていた15代将軍徳川慶喜の弟の徳川昭武が「朝8時、ココアを飲んだ」と日記に記しています。また、1873(明治6)年には、岩倉具視や大久保利通、津田梅子らもフランスのチョコレート工場を訪問し、チョコレートを味わった記録が残されています。1909(明治42)年には森永が国産初の板チョコを発売しています。
さてチョコレートと言えば、子どもから大人まで愛される甘いお菓子の代表格。ところがカカオ豆に脳や健康によいとされるポリフェノールが豊富に含まれていることがわかってからは、各メーカーがこぞってカカオ高配合の商品を発売しています。食べてみると驚くほどの苦味です。その苦味や酸味こそがカカオの特徴であり、「苦い水」と呼ばれたルーツなのです。
今年のバレンタインデー、宝石のように美しく甘いチョコレートもよいですが、体によいカカオ高配合の力強いおいしさを贈ったり味わったりしてみてはいかがですか。
参考 :
日本チョコレート・ココア協会 http://www.chocolate-cocoa.com/
森永製菓株式会社 http://www.morinaga.co.jp/
農林水産省 http://www.maff.go.jp/
教育出版株式会社 http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/
株式会社ピーコックストア http://www.peacock.co.jp/
ジャン=ポール・エヴァン http://www.jph-japon.co.jp/
「しょうが入り食品」、カラダも市場もホクホクです。
昔から、代謝を促し、カラダの内側から温めてくれる生薬の一つとして知られる「しょうが」。最近では、健康食材としての人気が上昇し、冷え症に悩む女性を中心に“しょうがブーム”と言えるほどの注目を集めています。節電による寒さ対策への関心の高まりも需要に拍車をかけ、食品メーカー各社はこぞって「しょうが」を使った商品の開発に積極的です。
「しょうが」ブームの火付け役となったのは、2007年、永谷園から発売された「『冷え知らず』さんの生姜シリーズ」でした。カップスープやホット飲料を中心に展開中ですが、このヒット商品とコラボして、昨年11月、3社から新商品が相次いで発売されるという珍しい現象が起きました。エースコックから「『冷え知らず』さんの生姜あんかけそば」、サントリーから「『冷え知らず』さんの生姜ゆず酒」、そしてしょうが漬け売上げトップの岩下食品からは「『冷え知らず』さんの生姜入りキムチ」といった具合いです。
「しょうが」入りのお酒としては、合同酒精から「ラ・ジンジャー」というリキュールが発売されています。
また、「しょうが」入り飲料では、キリンビバレッジが焙煎大麦とハト麦、とうもろこしなどにしょうがを加えたブレンド茶「ぽっぽ茶」を、健康茶の新ブランド「からだ想い茶」シリーズの第一弾として昨年11月に発売。
花王は、看板である機能性飲料「ヘルシアウォーター」シリーズに、「ゆず&ジンジャー」が加わりました。
アサヒ飲料からは、シャンソン化粧品と共同で開発した「ダイエットブレンド十六茶」を発売。しょうがなど、和漢16素材を配合した女性のカラダにうれしい茶飲料です。
ちょっと意外なところでは、カルピスが、しょうが汁にはちみつを加えた希釈タイプの「しょうが湯 はちみつ仕立て」で、「しょうが飲料」市場に参入しました。
その他、日清オイリオグループが、発芽玄米飲料「米姫(まいひめ)しょうが入り」を通販限定での販売を始めたり、タカナシ乳業が、はちみつとしょうがエキスを加えた「LGGはちみつ生姜ヨーグルト」を投入するなど、食品メーカーにとって、いまや「しょうが」は引っ張りだこの人気食材となっています。現代人のためによみがえった、古くて新しい「しょうが」の魅力、再発見といったところでしょうか。節電の冬に、思わぬ“ぬくもり市場”が広がっていたようです。
参考 :
エースコック http://www.acecook.co.jp/
サントリー酒類 http://www.suntory.co.jp/
岩下食品 http://www.iwashita.co.jp/
オエノングループ(合同酒精) http://www.oenon.jp/
キリンビバレッジ http://www.beverage.co.jp/
花王 http://www.kao.com/jp/
アサヒ飲料 http://www.asahiinryo.co.jp/
カルピス http://www.calpis.co.jp/
日清オイリオグループ http://www.nisshin-oillio.com/
タカナシ乳業 http://www.takanashi-milk.co.jp/
朝日新聞(2011年11月8日付) 日経産業新聞(2011年11月15日付)
朝食やデザートにいかがですか? 「自動販売機」で、生のフルーツを。
日本にやって来た海外からの旅行者が、まず最初に“感動”するのは、街のいたるところで目にする自動販売機の数と種類だと言います。飲み物や食べ物はもとより、ネクタイ、生花といった非食品系、そして証明写真やデジタルカメラプリントなどのサービス・情報関連の自販機まで含めると、その台数、種類の多さで、まさに日本は“自販機天国”。
そんな自販機に、“珍種”といっては失礼ですが、意表をつくような自販機が2種類出現して話題を集めています。
その一つはバナナ専用の自販機。日本で初めてです。手がけたのはドールで、1号機は2010年6月、東京・渋谷駅に直結するビルの地下に。2号機は同月、東京・稲城市のスポーツクラブNAS若葉台店に設置されました。
1台の販売機には128本のバナナが収納され、温度はバナナの保管に最適な13℃に設定。週3回、商品を総入れ替えして新鮮さを保ちます。柔らかくデリケートなバナナを傷つけることなく提供するため、庫内でのバナナの移動はベルトコンベアで送り出し、取り出し口にはウレタンやエアーキャップなど4種類の衝撃吸収材を重ねたスポンジを敷いて優しく受け止められるように工夫されています。1本130円、1房390円。自販機のそばには専用のゴミ箱が用意されており、その場で食べたい人にも対応しています。2011年には、初めて地下鉄駅構内にも設置(丸ノ内線東京駅)。現在、東京の大手商社オフィス内、福岡・天神駅など、計5台※が設置されています。
もう一つは、昨年、丸ノ内線霞ヶ関駅構内に登場したカットりんご専用の自販機です。こちらも日本初となります。青森産の小玉りんご約半分が数切れにカットされた状態でパッケージされ、価格は190円。皮つき・皮なしが選べます。手がけたのは、青果物の専門商社「エム・ヴイ・エム商事」。生のりんごを自販機で提供するに当たって最大の難関は、酸化による変色でした。そこで、ビタミンCなどを使用した独自の変色防止技術によってりんごの表面に膜を張り、リンゴポリフェノールの酸化を防いで鮮度と水気の長期間維持を可能にしました。その結果、加工日から11日間という賞味期限を実現しています。現在、札幌の大手スーパー、大阪の近鉄線駅構内など、設置台数は7台※で全国に広がりつつあります。学校や会社の食堂、病院、ホテル、イベント会場など、“24時間営業”のメリットを活かしてビジネスマンやOLだけでなく、幅広い層にウケそうな「フルーツ自販機」。新たな需要の喚起もさることながら、「ドール」の自販機のように、ブランドの広告・宣伝にも一役かいそうです。
※設置台数は2011年11月現在のものです。
参考 :
ドール http://www.dole.co.jp/
エム・ヴイ・エム商事 http://www.mvm.co.jp/
日経MJ(2011年11月28日付)
グツグツ煮込んで膨らみました。好調キープの「鍋つゆ(スープ)」市場。
ひとつの鍋を家族みんなが囲んで食べるという、一家団欒の象徴的メニューの鍋料理。用意するのも簡単で安上がり、野菜もたくさん摂ることができてヘルシーと、内食化傾向が進むにつれて食卓に登場する頻度もますます高まります。加えて、大震災の影響で家族の絆の大切さを再認識するといった、メンタルな要因も鍋人気の背景にあるようです。
水炊き、ちゃんこ、もつ、キムチ、カレーといった“定番”の「鍋つゆ」の他に、様々な“変わり鍋”用のスープが登場しています。
カゴメは、「甘熟トマト鍋」と「イタリアントマト鍋」の2種を昨年発売。
エバラ食品工業から同時期に発売されたのは、「ラーメンスープ鍋の素」。とんこつしょうゆ味、みそバター味、ちゃんぽん味の3アイテムで、商品コンセプトは、“山盛り野菜をおいしく食べられる濃厚なスープ”。
女性ユーザーを意識した商品づくりでヘルシー訴求に磨きをかけるのは、キッコーマン。昨夏に発売された「チーズ豆乳鍋スープ」は、2種類のチーズを使ったクリーミーな味わいで、シメにはごはんを入れてチーズリゾットとしても楽しめます。
同様に、白菜、キャベツなど、特定の野菜に焦点を当ててヘルシーをアピールするのは、モランボンの「菜の匠」シリーズ。地鶏と鴨のダシの旨みが際立つ「ねぎ鍋用スープ」と野菜をしゃぶしゃぶしながら食べる新しい洋風鍋「サラダフォンデュ鍋スープ」の2品が加わりました。
韓流グルメの「鍋つゆ」もトレンドです。
最大手のダイショーは、韓国の鍋料理“スンドゥブ・チゲ”が家庭で簡単に作れる「鍋つゆ」を発売。赤唐辛子の入った「赤いスンドゥブ」と唐辛子抜きの鶏ガラスープ「白いスンドゥブ」で、豆腐と卵を加えるだけで韓国風豆腐鍋が味わえます。
2000年以降、右肩上がりの成長をみせ、ここ10年たらずで2倍強にまで拡大した「鍋つゆ市場」。近頃では、寒い季節ばかりか“夏の鍋”の需要も高まり、ますます絶好調。今後はどんな“変わり鍋”のつゆが出現して、私たちを美味しく盛り上げてくれることでしょう。
参考 :
カゴメ http://www.kagome.co.jp/
エバラ食品工業 http://www.ebarafoods.com/
キッコーマン http://www.kikkoman.co.jp/
モランボン http://www.moranbong.co.jp/
ダイショー http://www.daisho.co.jp/
日経産業新聞(2011年11月21日付) 朝日新聞(2011年12月3日付)


